アトピー性皮膚炎の原因と症状について~アレルギー奮闘記

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ここでは、アトピー性皮膚炎の原因と症状についてお話します。

こちらを読んでもらえば、あなたの症状がアトピー性皮膚炎なのかどうかの判断材料になるかと思います。

そしてアトピー性皮膚炎の原因を知ることで、症状を軽減させる方法が見付かるかもしれません。

まずは、アトピー性皮膚炎のことをよく知って下さいね!

~目次~

1.アトピー性皮膚炎とは?

2.アトピー性皮膚炎の原因
 ・皮膚のバリア機能低下からくる炎症
 ・アレルギー体質からくる炎症
 ・免疫の低下からくる炎症

3.アトピー性皮膚炎の症状

4.まとめ


1:アトピー性皮膚炎とは?

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アトピー性皮膚炎とは、痒みをともなう湿疹が良くなったり、悪くなったりを慢性的に繰り返す皮膚炎のことを言います。

もともとアレルギーの症状を起こしやすい体質の人であったり、皮膚のバリア機能が低下している人が発症しやすい傾向があります。

主な症状は「湿疹」と「かゆみ」で、一般的に、6カ月以上(乳幼児では2カ月以上)湿疹やかゆみが続くと慢性と判断し、アトピー性皮膚炎の可能性があると診断されます。


あなたの湿疹が長期間繰り返し続いているのであれば、アトピー性皮膚炎を疑ってもいいかもしれません。

しつこく痒みが繰り返しているようであれば、悪化する前に皮膚科を受診しましょう。


2:アトピー性皮膚炎の原因

・皮膚のバリア機能低下からくる炎症

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皮膚の表面には、皮脂膜やその下の角質細胞、角質細胞間脂質などがあります。

それぞれが肌をバリアする役割を持っており、外から異物の侵入を防いだり水分の蒸発を防いで肌が乾燥しないように保ってくれています。


アトピー性皮膚炎を発症している人は、これらの「皮膚のバリア機能」が弱まっている場合がよくあります。

バリア機能が低下すると、外からの異物が容易に皮膚の中まで入り込みやすい状態になってしまいます。


皮膚のバリア機能」はもともとの体質もありますが、皮膚を引っかいたり擦ったりといった物理的な刺激でも低下する場合があります。

また、汗や洗浄力の強い石鹸、化粧品や紫外線などによっても低下します。


バリア機能が低下した肌は、外からの刺激に過剰に反応してしまい、炎症を起こしやすくなります。

その炎症で痒みが生まれ、掻くことによって更にバリア機能が低下し炎症が悪化、さらに痒くなるといった悪循環でアトピー性皮膚炎がなかなか治らず慢性化してしまう原因になるのです。


・アレルギー体質からくる炎症

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あなたの家族の中にアトピー性皮膚炎喘息花粉症アレルギー性鼻炎食物アレルギーなどのアレルギー症状がある人はいませんか?

もしもそういったアレルギーを家族が持っている場合に、その体質を受け継いでしまい、同じようにアレルギー症状を起こしやすくなることがあります。


また、あなた自身がそういう症状が出たことがある場合も、アレルギーを起こしやすい体質と考えられます。

ちなみに、このような体質のことをアトピー素因と呼びます。


アレルギー体質であった場合、体内へ侵入した異物に対して、過剰な免疫反応を起こす場合があります。

本来は、体の中へ侵入してきた異物と戦って退治するのが免疫反応で、細菌やウイルスなどから体を守るのが役目です。


しかしアレルギー体質は、この免疫が過剰に反応し、攻撃する必要がないものに対しても退治しようとする為、炎症がおきます。

この炎症が痒みに繋がり、掻いてしまった肌のバリア機能が低下し、アトピー性皮膚炎を発症する原因とも言われています。


・免疫の低下からくる炎症

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アレルギー体質だった場合、免疫の過剰な反応がアトピー性皮膚炎の原因にもなりますが、別の要因で免疫が不安定になってもアトピー性皮膚炎の原因になり得ます。


例えば、肌に長期間の強い刺激を受け続けたり強いストレス過度な疲労体調不良による免疫の低下でもアトピー性皮膚炎を発症することがあります。

また近年では、エアコンや一昔前にはなかった化学製品の多用化などの生活環境の変化食生活の変化なども要因と考えられています。


免疫が低下すると、ホルモンバランスが崩れたり肌の生まれ変わるサイクル(ターンオーバー)が乱れたりします。

そういった肌サイクルの乱れがバリア機能を低下させる原因となり、アトピー性皮膚炎に繋がるのです。


3:アトピー性皮膚炎の症状

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アトピー性皮膚炎の多くは乳幼児期に発症し、成長とともに治っていく傾向があります。

ただし、大人になるまで治らず続くことや、一度治った人が再発することもあり、再発した場合は治りにくいと言われています。


また、年齢に応じて症状の現れ方が変わってくるとされ、乳児期は頭や顔に多く現れ、幼児期にかけてだんだんと体や手足に広がります。

特に関節部分にできやすく左右対称に発症し、皮膚の乾燥が目立つようになります。

思春期から青年期になると、顔や胸、背中、ひじなど上半身に湿疹ができやすくなります。


4:「アトピー性皮膚炎の症状と原因について」まとめ

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アトピー性皮膚炎の治療ガイドラインによると、痒みを伴う皮膚の炎症を第一の特徴と捉えています。

その痒みは、掻けば掻くほどさらに悪化し、睡眠をも妨げることから睡眠不足やストレスにも繋がっています

さらにアトピー性皮膚炎の見た目に神経を使う人が多く、人間関係や交遊関係に影響が出ている方もいると聞きます。


そんなアトピー性皮膚炎を治す大事なポイントは、「原因・悪化因子の除去」「スキンケア」「薬物療法」の3つです。

この3つをバランスよく行うことが、アトピー性皮膚炎の症状をコントロールするために必要です。


現在では、アトピー性皮膚炎の症状の現れ方や抑え方のパターンが少しずつ判ってきて、うまくコントロールしながら日常生活を送っている方も多くいます。

アトピー性皮膚炎と疑わしいときは、症状の軽いうちから早めに皮膚科で受診しましょう。

また医師の話をしっかり聞いて、自分なりのコントロール方法を見付けることが大事です。


ではまた!アデュー( ´Д`)ノ